来日前からきものに対する伝統と美意識に深く共感していました。説明会に参加して、やまとはきものを着る時の悩みを解消するために、新しい仕立て方法を開発しているということを聞いて、やまと独自の魅力を感じました。また、日本はアジアの文化を守ると同時に、外来文化への包容性も持つと感じ日本に留学を決めた私にとって、やまとが掲げている「共創」という理念、日本文化の常識を変えていくチャレンジをし続けるために努力している姿勢に強く惹かれ入社を決めました。

やまとは本当に創造性が高い会社なので、商品展開の幅がとても広いのも魅力の一つです。そのため、店舗配属後に様々な商品知識を勉強することで自身が成長することに繋がりました。また、原宿店では色々な国の人とコミュニケーションを取ることができ、そこから自分で色々な文化を理解して見識が広がりました。

印象に残っているのはハワイからいらしたご夫婦です。雑談の中で旦那様が、「昨年亡くなった母親が17年前渋谷に住んでおり、母親を懐かしむ気持ちで渋谷に来た」と話してくださいました。お二人は話を聞いてくれてありがとうと、泣きながら言ってくださり、最後にハグしました。入社式の際に、社長が日本に住んでいる海外の方が増えていると仰っていたことを思い出し、そんな国と街に日本の伝統的なきもの店の存在はとても重要だと思いました。海外の方にとって、きものが特別な思い出のひとつになって欲しいと考えています。

中国のアプリREDを運営しています。ブランドの公式アカウント運営ですので、私にとっても挑戦です。始めるにあたり、ブランドディレクターやご来店いただいた中国人のお客様からも運営について沢山のアドバイスをいただきました。5月から運営し、現在のフォロワーは800人ですが、今年中に2000人以上のフォロワーを目指して尽力していきます。

服は必需品ですが、重要なのはデザインだけでなく「質」も自身に影響を与えると私は考えています。その視点から、きものを着ることで「自分らしさの解放」と「幸福感を得る」を実現したいです。
また、きものは伝統的な技術を用いて創られているため、実は機能性に優れています。そういった点からも、「年齢や性別、国籍問わず、きものは日常で楽しめる」をもっと伝えていき、きものの機能性と美しさを世界にアピールしていきたいです。