パリジャンからみたKIMONO
- Paris Report -

 

 

2020年1月、株式会社やまとはKIMONO EXHIBITION(きものエキシビジョン)と称した展示会をフランス-パリ-で開催いたしました。
展示会が開催されたパリ市内マレ地区はメンズファッションウィーク中ということもあり、世界中から訪れたバイヤーやメディアで賑わっていましたが、そんな中で“KIMONO”に惹かれて地元のパリジャン達も多くご来訪くださいました。

マイケルさん(31歳)、ジャン=ポールさん(34歳)もきものに興味を持ったパリ市民です。
パリジャンからみたKIMONOとは、一体どんな存在なのでしょうか。





「私はもともと、日本の文化やファブリックに興味を持っていました。きものやその生地は魅力的だと思います。特に西洋人の服のように“パンツ”“シャツ”“タイ”といった決まりきった感覚がなく、自由なイメージがきものにはあると感じています。

例えば、T-KIMONOのウールモヘアでしたら、ジャケットの替わりに仕事にも着て行ける絶妙さがあります。日本人のバランス感覚は面白いですね。

そもそも、きものは部屋の中で着るイメージだったので外で着られるきものに出会えたことが嬉しいです。日本旅行ではみんなホテルの中できものを着ていたから、実際はそういうものだと思っていました。」





「赤を着ていても見せつけている感じがしないのも不思議。静寂が原理なのでしょうね。全てが理にかなっていて、それが無意識に人を惹きつけるのだと思います。日本の伝統・様式・美からは、その奥にある文脈がうかがえるような気がします。

フランスは多様な文化のある国としても知られていますが、服装は案外保守的なんですよ。例えば僕は、セレモニーには人種問わず西洋式のタキシードを着るのがルールであり、それがフランスへのリスペクトだと教えられてきました。

しかし、T-KIMONOやこちらのニットの羽織(Y. & SONS×COOHEM)のように、どこかパリだったりブリティッシュだったりする印象の羽織なら、それを着ても違和感がないと思います。なぜなら、確かに雰囲気はそれぞれ違うものですが、全てにおいて一貫してクラシカルで、且つそれを微妙にアレンジできるといったバランスが存在しているからです。

こうしてきもののフレームがたくさんの個性を取り入れていったら、いずれは周りがきものによって自分の個性を認識する時がくるかもしれません。」

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