「着られない」を「着られる」に。
『<ユニバーサルきもの>ご試着会 in ミライロハウス TOKYO』を開催しました
私たち やまとは、サステナビリティの一環として、きものを一部の人のみの物ではなく、障がいの有無や性別、国籍に関係なく、誰もが楽しめる世の中にするため、きものの開発や支援活動を行っています。
2021年7月10日(土)、丸井錦糸町店5階にある「ミライロハウス TOKYO」にて、<ユニバーサルきもの>のご試着会を行いました。当日は、車椅子の方や、ご家族に障がいを持つお母さまなど、きものに興味を持ちつつも着付けや着心地に悩まれていた方々にご参加いただきました。
本イベントは、ダイバーシティ&インクルージョンに関する情報発信と交流の拠点であるミライロハウス TOKYOさま協力の元、障がいや環境を問わず、皆がきものを楽しめるように開発された<ユニバーサルきもの>をもっとたくさんの方に知っていただくことを目的に開催されました。<ユニバーサルきもの>ご試着の他、開発のきっかけとなった社員のトークショーやお仕立てパターンの紹介、Q&Aセッションなどを行い、ご参加いただいた方々からは「きものに関する悩みを直接聞けて良かった」「周りの困っている方にも共有したい」など嬉しいお声を頂戴しました。
① <ユニバーサルきもの>発案者によるトークショー
② お仕立てパターンの紹介
③ Q&Aセッション
【トークショー内容】
<ユニバーサルきもの>は当時入社1年目の社員・青山さんの声から生まれました。現在入社5年目を迎える彼女が、<ユニバーサルきもの>開発までの想いを語ってくれました。
「私は大学生のころ移動支援のアルバイトをしていました。その時の体験やご家族の声をきっかけに、誰もが不安なく着られるきものをつくりたい、という想いがあり、この<ユニバーサルきもの>は生まれました。
母が看護師で元々福祉関係に興味があり、福祉を学べる高校に通っていた際、ヘルパー2級や手話技能限定4級、移動支援技術の資格を取得しました。
大学生になり資格を使ったアルバイトをしたいと思い、大学4年間は移動支援のアルバイトをしていました。
担当当初中学3年生だった女の子も高校3年生になり、最後の支援が終わった後、世間話をする中で利用者のお母さまから私に質問がありました。
『娘に振袖を着せたいけれど、この子に着せることのできる振袖はあるのかしら?』
その時に、せっかくきものを着たい、着せたいと思っている人がいるのに選択肢が無いことはすごく勿体ないと感じました。その言葉をきっかけに、いつかやまとで障害の有無を問わず、不安なく着ることのできるきものをつくりたいと思っていました。
そんな中、店舗スタッフとして勤めていた1年目の冬に、現社長の矢嶋と話す機会があり、自分の想いを伝えました。
後日、『しっかり検討したいから企画書を出して欲しい』と連絡を受けたときはびっくりしましたが、とても嬉しかったことを覚えています。
私はあくまで“発案者”にすぎず、開発には直接関わってはいないのですが、何度も話し合い、どんどんと形になっていく様を近くで見てきました。
縫製いただく取引先さまや障がいを持つ方などたくさんの方々に関わっていただき、<ユニバーサルきもの>が誕生しました。
本日、こうして皆さまに直接ご紹介させていただけることがとても嬉しいです。
ありがとうございました。」
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました。