制作事例

株式会社 河村屋 様

株式会社 河村屋 様

株式会社 河村屋 様

歴史を纏う。江戸の街道を行き交う旅人をもてなしてきた河村屋。
その営みは、230年の時を経て、今もなお受け継がれています。今回、浅草店のリニューアルを機に誕生した新たな半纏は、単なるユニフォームではなく、過去と未来をつなぐ“象徴”として生まれました。
河村屋の起源は、江戸五街道のひとつ・中山道の宿場町にあります。当時は酒や醤油の取次販売を行いながら、酒粕や醤油で漬けた漬物を旅人に提供していました。発酵という時間の営みを通して、人と人をつなぐ存在だったのです。
現代においてもその精神は変わりません。大宮・川越・浅草の直営店では、発酵技術を活かした料理や甘味を通して、日本の食文化の奥行きを五感で体験できる場を提供しています。

Q.貴社のこだわり、強みを教えていただけますか?

私たちは、国産野菜を使い、手作りで漬物を作ることを大切にしています。しかし近年、農家の減少や気候変動により、国産野菜を取り巻く環境は大きく変化しています。
形が不揃いという理由だけで市場に出ない野菜もあります。けれど漬物は、その形に関係なく活かすことができる。私たちはそうした野菜に価値を与え、農家とともに未来を支える役割を担っていると考えています。
「国産にこだわる」とは、単に産地を選ぶことではなく、その背景にある人や環境を守ることでもあります。そしてもうひとつの軸は、「美味しさ」と「安心」です。発酵という見えない力を扱うからこそ、丁寧に、誠実に向き合う。その積み重ねが、河村屋の味を形作っています。

Q.ユニフォームを作ろうと思ったきっかけを教えてください。

社長就任後、浅草店のリニューアルを考えたとき、「河村屋で働くとは何か」を改めて問い直しました。その中で、従来のエプロンではなく、“想いを纏う”存在として半纏を着たいと思ったのです。そんな矢先、思いがけない出来事が起こりました。近隣の商家から、かつての河村屋の半纏が見つかり、さらに本社の納戸から、仕立てられていない反物が現れました。まるで、過去から託されたかのような出来事でした。「これは使ってほしいというメッセージではないか」そう感じ、この半纏を未来へつなぐ決意をしました。

Q.今回新しく製作いただいたユニフォームのこだわりをお聞かせください。

今回の半纏には、祖父の代から続く「井桁八の紋」と、父の代に生まれた「蕪紋」を組み合わせています。蕪紋は、中国古典『菜根譚』の思想に影響を受けたもので、質素でありながら豊かに生きるという価値観を象徴しています。過去と現在、それぞれの時代の想いを一枚に重ねることで、河村屋の歴史そのものを纏うデザインとなりました。

Q.最後に、これからユニフォームの導入・リニューアルを検討されている方へメッセージをお願いします。

ユニフォームは単なる作業着ではなく、会社の思想を体現するものだと思います。私たちは半纏を、「この半纏に似合う人になる」という目標として捉えています。着ることで意識が変わり、行動が変わり、やがて文化として根付いていく。言葉ではなく、空気として伝わるブランド。その一歩として、ユニフォームづくりはとても有効だと感じています。

ご協力ありがとうございました。

株式会社河村屋【浅草店】

〒111-0032
東京都台東区浅草1-22-8河村屋ビル
TEL:03-5806-0266