<KIMONO by NADESHIKO × シブヤフォント>
誰もが⾃分らしく⽣きられる社会へ
<KIMONO by NADESHIKO × シブヤフォント>
誰もが⾃分らしく⽣きられる社会へ
KIMONO by NADESHIKO
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シブヤフォント
誰もが⾃分らしく⽣きられる社会へ
株式会社やまとは、「『きもの』でエキサイティングな世の中をつくる」というビジョンを掲げ、きものを通して「人々の前向きな気持ちを大きくすること」をミッションに、さまざまな取り組みを行なっています。
− やまととシブヤフォントの出逢い −
株式会社やまとは、2022年5月19日(木)、渋谷区と地域の社会課題を解決していくための公民連携制度「S-SAP協定(シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定)」を締結しました。渋谷区の未来像である「ちがいを ちからに 変える街。」に共感し、一企業では難しい社会課題の解決にも、企業と行政が連携をしていくことで実現可能にしていきたいとお話をする中で、渋谷区が行っている<SHIBUYA FONT(シブヤフォント)>の取り組みを知りました。
<SHIBUYA FONT(シブヤフォント)>とは
渋⾕でくらし・はたらく障がいのある⼈の描いた⽂字や絵を、渋⾕でまなぶ学⽣がフォントやパターンとしてデザインしたパブリックデータ。企業や団体が、フォントやパターンの色を変えたり、一部をピックアップしたりと、自由にアレンジして使用することができます。データを利用することにより、その売上の一部が障がい者支援事業所に還元されるしくみになっています。


シブヤフォントの取り組みに共感し、S-SAP協定の内容の一つにある「多様性社会(ダイバーシティ)の実現に関する支援」として、同年にオリジナル手ぬぐいを製作。全デザインにやまとのキャッチコピー【KIMONO DREAM MAKERS】の文字を入れ、あらゆる人が輝ける未来を渋谷区と共に創るという想いを込めました。完成した手ぬぐいは、渋谷区に店舗のあるKIMONO by NADESHIKOとTHE YARD、オンラインストアにて販売を行いました。
− シブヤフォントとの更なる可能性を目指して −
やまとの展開する<KIMONO by NADESHIKO>は「きものを通して世界を見わたす」をコンセプトに掲げ、世界中に散らばる「面白い」の欠片を一つのきものに紡ぐブランドです。いつもの自分から新しい自分に出会った時に抱く、ワクワクや発見、驚きを自由なきもののスタイリングで提案しています。
シブヤフォントを活用したものづくりを一度きりのコラボレーションに終わらせるのではなく、永く続けていきたい。その個性溢れるデザインを小物のみならず、きものやゆかたにも取り入れることで、さらなる可能性を広げていきたい。そういった思いから、KIMONO by NADESHIKOにて、2023年よりオリジナル商品の製作がスタートしました。
日本の伝統衣装であるゆかたを通して世界中の人に届けたいという思いからスタート。


ゆかたに加え、コーディネート小物として帯や手ぬぐいも製作。


そして2024年秋、ブランドとして初めてのきものを製作しました。


2024年10⽉27⽇に、東急プラザ原宿「ハラカド」にあるシブヤフォントラボで開催された「2024新作発表会」では、審査員として、KIMONO by NADESHIKO 原宿店 ⻑⾕部店⻑とスタッフ⻑⾕川さんが参加させていただき、最も魅⼒を感じたチームの作品にKIMONO by NADESHIKO 賞をお贈りしました。
これからも、シブヤフォントを活⽤したオリジナル商品を通して、違いを楽しみ、世界中の個性をリスペクトする気持ちを広げてまいります。
― KIMONO by NADESHIKO の感性と響き合うアーティスト ―
KIMONO by NADESHIKO の感性と
響き合うアーティスト
2024年7月某日、「やまと2024秋冬展示会」にひとりのアーティストが足を運んでくださいました。
中村 響(なかむら ひびき)さん。
就労継続支援B型作業所「渋谷区立幡ヶ谷のぞみ作業所」*1で働く、シブヤフォントのアーティストです。
この日、響さんが描いたシブヤフォントをデザインとして取り入れた「片貝木綿 freehand flower」がKIMONO by NADESHIKOより発表され、響さんは完成したきものを観に来てくださいました。
響さんは、普段のぞみ作業所でDMやメッセージカードの封入作業、公園清掃、張り子や南部裂織のオリジナルグッズ製作を行っています。
近所の公園で行う清掃活動では、周りが気づく前に率先してゴミ集めをしたり、張り子の作業では一番難しい仕上げの作業を担ったりと、細やかな気配りと入所より4年間で培われた技術で、作業所では頼れる存在なのだそうです。
作業所で「アート活動」として取り組むシブヤフォントでは、子どもの頃から大好きだった絵と、響さんの感性で彩られる色彩を活かして作品づくりを行なっていらっしゃいます。
響さんの描いたお花をデザインとして取り入れた「片貝木綿 freehand flower」。きものの中でもカジュアルに楽しめる片貝木綿のきものを、さらに自由に楽しんでいただきたいという想いでシブヤフォントのデザインベースから、自由な柄と大胆な色彩がテーマにぴったりだとブランドディレクターが即決したデザインでした。
そしてもう一つ、驚きのご縁がありました。実は響さんは、やまとが毎年開催している、渋谷区在住の障がい者手帳をお持ちのハタチの皆さまを対象とした『ハタチ記念撮影会』の記念すべき第一回目の参加者さまだったということが、お母様のお話から分かりました。


さらには、シブヤフォントの新作発表会で、新作の中からKIMONO by NADESHIKO のマインドにぴったりだと選んだ作品は、偶然にも響さんの「Meteor」。ネイルポリッシュとラメを、響さんのセンスで組み合わせ描いた作品をパターンにしたものでした。KIMONO by NADESHIKO の世界観に調和する響さんの作品と、偶然のご縁に不思議な繋がりを感じました。


⼒強い意気込みに
響さんのこれからの作品がさらに楽しみになりました。
お話いただきありがとうございました!
*1<渋⾕区⽴幡ヶ⾕のぞみ作業所>障害者総合⽀援法に基づく「就労継続⽀援B型」作業所。⽣産活動及び創作活動等の提供とともに、障がい特性に配慮した作業⽅法の⼯夫や住み慣れた地域で安⼼して⽣活するための⽀援を⾏っています。のぞみ作業所では、利⽤者が、受注を受けたDMの封⼊作業や、のぞみ叶う招きハチ公・南部裂織の⼩物などの製作を⾏っています。また、シブヤフォントの取り組みでは利⽤者全員か作品作りに挑戦しています。
私たちは、やまと。
きもので心踊る夢を実現していく会社です