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<やまと>ミンサー帯に関する調査 562名のアンケート実施

株式会社やまとは、2024年5月~6月の2ヵ月間を「ミンサー帯月間」とし、沖縄の伝統織物であるミンサー帯のプロモーションを行っております。その一環として行われた「第9回ミンサー帯コンクール」はゴールデンウィーク期間中の6日間、京都の新風館にて一般財団法人きものの森との共催にて実施されました。

「ミンサー帯コンクール」では、100本のミンサー帯を展示し、来場された方にお好きな帯3本を投票いただくと共に、ミンサー帯に関するアンケート調査を実施いたしました。

■ アンケート集計結果

集計期間:2024年5月1日(水)~6日(月)
調査方法:アンケート用紙記入
投票人数:562名
得票総数:1,684票(一人当たりの投票数3票)
調査機関:株式会社やまと・一般社団法人きものの森
男女比:女性69%、男性27%、その他1%、未回答3%
年代:10代5%、20代16%、30代13%、40代19%、50代24%、60代20%、未回答3%

国内外問わず、幅広い年代の方に投票いただきました。

国内外問わず、幅広い年代の方に

投票いただきました。

ご性別

ご年代

お住まい

ご来場のきっかけ

女性を中心に、幅広い年代の方にご投票いただきました。
また、海外の方も13%と昨年(6名、1%)より大幅に増加しています。開催期間がGW中であることに加え、京都
新風館という場所柄から、染織に興味のある海外の方にも多数ご参加いただけました。ご来場のきっかけに関して、半数以上の方が「当日見かけて」ご参加いただきましたが、事前の告知や知人のご紹介などの割合も昨年から増えており、やまとのものづくりや染織への興味関心が高い方にご参加いただきやすいコンクールになりました。

ミンサー帯の認知度43%

ミンサー帯の認知度43%

ミンサー帯について

きもの着用シーンについて

昨年は、沖縄県の那覇空港で開催したこともあり、半数以上(55%)の方がミンサー帯を認知いただいておりましたが、今回は43%にとどまりました。ただし、きものを着用するシーンのアンケートでは、ゆかた22%、セレモニー18%をはじめ、普段着が13%と、何かしらきものとの接点を持たれている方が58%と半数を超えています。

■ まとめ

ミンサー帯の認知度はそれほど高くはないものの、当日偶然見かけて興味を持っていただいた方、また事前の告知や京都新聞の記事を見てという方も多かったため、ものづくりや染織への興味関心の高さが伺えます。また、他府県からのご来場もあり、アクセスの良さもご参加いただけるポイントとなりました。

来場者の皆さまが特に感動されていたのは、以下2点になります。
①天然染料100%
②染料調達から糸染め、整経、織りまで基本的には織り手の方が一貫したものづくりをしている。

染料は、基本的にはそのさんちに自生する植物で染められています。
色とりどりのミンサー帯をご覧になった皆様からは、“どの色も深くて優しい”、“鮮やかだけど柔らかい”とその色に対して感動される方が非常に多かったです。また、展示している染料(福木やグールなどのチップ)からこれだけ色鮮やかな糸が染まることに 驚かれる方も多く、島が有する自然の力強さを感じていただく機会となりました。
また、展示しているミンサー帯は5つの絣と4つの絣柄であるという共通点はありますが、その配置や大きさ、配色など様々です。
絣の柄に込められた想い“いつの世までも仲睦まじく…”を知ること、つくり手の感性によって染められ織りあがった帯100本を一堂にみられること、またその帯がそれぞれに個性があり、他にない魅力を放っていることを感じていただくこと、そのすべてがミンサー帯を好きになっていただくきっかけになっています。
ご来場いただいたお客様からは、“どれも素敵で選べない”、“3本じゃ足りない”、“いつかは欲しいと思いました”など、ものづくりの背景を知ることで、より魅力を感じていただいけることがわかりました。今後も認知度を高めることが、ミンサー帯の愛好家を増やし、それがものづくりを永く続けていくことに繋がると考えます。株式会社やまとは、こうした取り組みを通じ、日本の伝統的な染めや織りを沢山の方に届けることで、豊かで魅力あふれるエキサイティングな世の中を作ってまいります。

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