第10回 ミンサー帯コンクール ― 沖縄の手しごとを未来へ ―
コンクール結果発表 ・ 表彰式

第10回 ミンサー帯コンクール
― 沖縄の手しごとを未来へ ―
コンクール結果発表 ・ 表彰式

2025年5月、京都・新風館にて「第10回ミンサー帯コンクール」が開催されました。
天然染料100%・手織りのミンサー帯84本を展示し、ご来場の皆さまによって表彰作品を決定。
さらに6月19日(木)には、沖縄・石垣島で表彰式が行われつくり手の想いと手仕事の魅力が集う時間となりました。

ミンサー帯コンクールの様子

会期中、426名の来場者が会場を訪れ、投票総数は1,278票に。訪れた方々からは「自然の色に癒された」「手しごとの温もりが伝わった」といった声が多く寄せられました。

第10回ミンサー帯コンクール
受賞作品発表

最優秀作品賞

新川 祐美さん
(石垣市 染織工房なわた)

「沖縄でうりずんと言われる季節の
新緑のイメージです。」


優秀作品賞

準優秀作品賞

表彰式を石垣島で開催

2025年6月19日(木)、沖縄県・石垣島「しらほサンゴ村」にて、表彰式を開催。受賞者の皆さんが登壇し、作品やものづくりへの想いを語る貴重な時間となりました。
ミンサー帯は染から織り、仕上げまで一人の手で行われます。だからのそ、作品にはそれぞれの個性と情熱が色濃く宿り、魅力となっています。

受賞者のコメント

優秀作品賞|新川 祐美さん
(石垣市 染織工房なわた)

私はミンサー帯だけでなく、上布も織っていますが、ミンサーはとてもカラフルで。準備の段階から楽しく作っています。今回受賞できたこと、本当に感謝しています。これからも頑張ります。

優秀作品賞|松本 涼子さん
(石垣市 染織工房なわた)

染色の面では先生に教わりながら、これからも頑張りたいと思っています。今回賞をいただいた帯は八重山の春をイメージしています。八重山の春はとても短く。その短い春のカンヒザクラのピンク、メジロの緑をイメージしてピンクから緑のグラデーションを作りました。

優秀作品賞|川満 文子さん
(竹富町織物事業協同組合)

ミンサー帯コンクールの会場に娘が行ってくれてたのですが、話を聞くととても素敵に飾ってくださっていたとのことで、ありがとうございます。来年、開催された際には私も行ってみたいと思います。受賞作の帯には、もとになった朝焼けの写真があります。その写真を見ながら糸を染めて、そして帯を織って。とても思い入れがありましたので、今回受賞でき、とても嬉しかったです。

優秀作品賞|辻口 由紀子さん
(竹富町織物事業協同組合)

他の方の帯を見る機会は普段ありませんし、今日みたいな機会を嬉しく思います。これからも頑張ろうかな、という気持ちになりました。どんな柄にしようかな、と考えると詰まってしまうこともあるのですが、こういう機会のおかげで、またなにか新しいことに挑戦しつつ、ミンサー織を頑張っていきたいと思いました。購入してくださった方にも、感謝申し上げます。ありがとうございました。

コンクール会場でのアンケートについて

4日間の会期中、426名の方にご参加いただきました。投票総数は1,278票と、多くの作品に関心が寄せられました。また、投票いただいた皆様からさんちのつくり手の方へ、心温まるメッセージを多数頂戴いたしました。抜粋にて一部ご紹介いたします。

【つくり手の皆さまへの応援メッセージ】

今後も、沖縄の手仕事を未来へ

天然染料と手織りの技術で織り上げられるミンサー帯。その背景には自然と寄り添う暮らし、時間をかけた手仕事、そしてつくり手一人ひとりの物語があります。第10回という節目を迎えた本コンクール。これからも変わらず、沖縄の美しいものづくりを伝えていきます。

ミンサー帯 関連コンテンツ

<ミンサー帯月間> 特設ページ

記事を読む

<つくり手インタビュー>

記事を読む

<さんち大辞典[み] ミンサー>

記事を読む

<ミンサー帯 100人のスタイル>

記事を読む

<ミンサー帯のコーディネート>

記事を読む

<証紙でわかる天然染料の素材とつくり手さん>

記事を読む