


【株式会社やまと】
奄美群島日本復帰70周年を記念した展示
「島と自然と大島紬」を京都の新風館で開催
やまとは「共創」の理念のもと、全国のきものさんちと共に歩んできました。中でも「本場奄美大島紬」のさんちである奄美大島とは、長きにわたり作り手たちとものづくりを続けてきました。この度、奄美群島が日本復帰70周年を迎えたことを記念し、島を支え続けた「本場奄美大島紬」を通して様々な困難を乗り越えてきた奄美大島の歴史を紹介する展示を、京都の新風館で開催いたします。国内のみならず、観光客をはじめとした外国の方(海外の方)にも奄美のものづくりや自然を知っていただき、未来に繋ぐ機会にしたいと考えています。
開催概要
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開催日時:2023年12月13日(水)~12月17日(日)
11:00〜20:00 ※最終日のみ18:00まで -
開催場所:新風館POP UPスペース「SPOT」
〒604-8185 京都府京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2「新風館」 -
入場料:無料
主催:株式会社やまと・一般財団法人きものの森
後援:奄美市・龍郷町・本場奄美大島紬協同組合


<開催によせて>
西陣織の産地である京都において、奄美を支えた「大島紬」を紹介いただく本催事の開催を、心よりお慶び申し上げます。厳しい時代を乗り越えて受け継がれてきた島の宝「大島紬」を後世に残すべく、産地一体となって生産体制の強化や各種振興策に取り組んでまいります。ご来場の皆様方も、この展示会を契機にぜひ奄美へお越しください。
奄美市長 安田 壮平
濡烏(ぬれがらす)色に例えられる泥染めの黒は、島の泥とテーチ木由来の色であり、伝統的な龍郷柄にはソテツやハブが表現されるなど、大島紬は、連綿と受け継がれた職人の技術によって「島の自然が取り込まれた織物。」と言えます。このイベントを通じて、大島紬と世界自然遺産である奄美の自然との結びつきを感じて頂けたら幸いです。
龍郷町長 竹田 泰典
展示内容
会場では、奄美の歴史を知っていただくためのパネル展示の他、本場奄美大島紬を実際に織る機(はた)や、織りあがるまでのショートムービーを放映。また、実際に本場奄美大島紬に触れられるコーナーなども設置し、来場いただいた方々に奄美大島の魅力に触れていただける展示となっています。


奄美大島の紹介
奄美大島の紹介
奄美大島について、その特有の文化や風土、自然をものづくりを通した視点で紹介します。奄美はその⻑い歴史の中で琉球王国、薩摩藩、アメリカ軍の3度の統治を経験してきました。特にアメリカ軍統治下で行われた「日本復帰運動」では、暴力に走る事なく無血のまま悲願を訴えることで日本復帰を達成させるなど、島⺠による強い団結力を持って多くの困難を乗り越えた歴史があります。そういった奄美と島⺠の歩んだ歴史をパネルにて展開いたします。また奄美大島の代表的な植物である蘇鉄(ソテツ)やアダンの実も会場内に配置。自然も感じていただける会場となっています。


大島紬の紹介
三度の統治下においても途絶えることのなく島を支え続けた奇跡の織物「本場奄美大島紬」。雄大な自然が育んできた、そのものづくりについて紹介します。30にも及ぶと言われている工程の中から、本場奄美大島紬の魅力が色濃く現れる「染め」と「織り」をピックアップ。日々ものづくりに向き合い、何十年に渡り従事する職人の熟練の技術をご紹介します。そのほかにも、本場奄美大島紬特有の風合いを触って感じることのできる展示や、さんちご協力のもと大正時代に織られた貴重な本場奄美大島紬の展示などもご用意しています。
大島紬の紹介


また今回、奄美大島を拠点に画家・絵本作家として活躍されているミロコマチコさんにご協力いただき作品を展示することになりました。奄美の自然や人々とのつながりを楽しまれながら、活動されているミロコマチコさんの作品は動物や植物、自然が色鮮やかな色彩で表現されているのが特徴。展示する『丘の風、海の天気』は本場奄美大島紬に用いられる泥染で染めた布をキャンバスに、アクリル絵の具で描いた作品となっており、ミロコマチコさんの感性を通した奄美の自然を感じていただく事ができます。
私たちは、やまと。
きもので心踊る夢を実現していく会社です