和太鼓奏者
「陽介」氏 Interview

新潟県佐渡市を拠点とするプロの和太鼓集団「鼓童(こどう)」でご活躍ののち独立され、現在、姫路市を活動拠点として世界遺産・国宝姫路城と共に、世界へと心の和を広げる活動を発信されている和太鼓奏者「陽介」様に、和太鼓同様、日本文化のひとつである「きものの魅力」についてお話しをお伺いしました。

和太鼓奏者・陽介氏とは、伊勢丹新宿店でのイベントにおける衣裳協力をきっかけに、昨年7月、台湾「微風南山atre」での当社ポップアップストア出店時に和太鼓パフォーマンスで、きもの・ゆかたと共に「日本の夏」を海外で体感いただくイベントを開催しています。





和太鼓を始めたのは高校生の時に先生から勧められたことがキッカケでした。実は子供の頃、お祭りの太鼓は身近にあったものの、引越しが多かった自分は“地元の子じゃないから”と叩かせて貰えず、そのことが嫌だなと、ずっと気にかかっていました。子供の頃に、太鼓が叩けなかったという経験も今に繋がっていると思うと、そうした出来事にも今は感謝しています。
和太鼓をはじめてからしばらくして「鼓童」に出会いました。鼓童に出会う前の自分は、「頑張る」とか「一生懸命に・必死に」ということが、どこか「カッコ悪い」と思う節がありましたが、そうではなくて「一生懸命やるってカッコいい」と思うようになりました。鼓童に出会い、血が出るまで一生懸命にやるってどんな気持ちなのだろう、同じように気持ちを燃やしてみたい、と思うようになり、鼓童の門をたたきオーディションを受けて入りました。





鼓童での活動ののち、2年前に独立したのですが、ちょうどその頃、やまとの矢嶋さんに出会いました。当時、伊勢丹新宿店本館屋上で行われた「ISETAN BONDANCE」での衣裳で悩んでいました。それまでの和太鼓のパフォーマンス衣裳はどこか“日本風”にこねくられたもののような感じがしてあまり好きではありませんでした。そんな折、やまとさんに出会ったのです。これだ!と思いました。
そのやまとさんの着物は、特別な衣裳というものではなく、日常にもそのまま自然体で溶け込む魅力がありました。その着物を着てそのまま街を歩いても自然だし、ひとたび太鼓のバチを手にすれば、そのままそこが舞台にもなる、そんな面白さがありました。





きものって、やっぱり“洗練されている”と思うんですよね。
線の文化とも言える「ラインの美しさ」が魅力だと私は思います。きものは直線で縫われています。その直線を体の曲線に合わせます。自分でその型を自由に変えられるフレキシブルさは、洋服にはありません。きものは不自由だけど自由だと思っています。





和太鼓演奏で世界各国を訪れることも多いのですが、私は海外に行った際にはきものを必ず着ています。「きものを着ている自分・和太鼓の演奏をしている自分」を通して海外の人は、自分=日本として見てくれます。それはとっても幸せなことです。でも、それはまだ稀なことだとも思っています。なぜなら歌舞伎などの伝統芸能を除くと、海外できものを着ているパフォーマーは意外と少ないのです。
海外できものを着ることは、日本の美をそのまま伝えることだと思っています。ですから、各国を訪れた際には、その国の大使館を訪れたり、パーティーなどがあればきものを着ますが、とにかくすごく喜ばれますし、きもの姿でいることに違和感が不思議と全くありません。もっと多くの方に着物を着てもらったらいいなと思います。

最後になりますが、やまとさんには「まっすぐ」だなといった印象を持っています。
きものを販売している会社だけど、売っているのはきものではなく、きものを通して、その先の体験や喜びだったり…。そんな姿勢が製品にも現れているように感じます。


【Profile】
陽介/YOSUKE 和太鼓奏者・演出・作曲
HP:https://yosuke55.com
出身:和歌山県橋本市
活動のテーマ:「生きる 活きぬく」
大太鼓の演奏を専門とし、自らの限界を超えた爆発的なエネルギーと長年磨き続けた技術、精神力で「人生は儚く 生命は尊い 与えられた限りある生命を最後まで活きぬく」を最大のテーマとしてに国内外で大太鼓のソロ演奏、コンサートのゲスト出演、アーティストとのコラボレーション、太鼓教室、他、交流学校公演等の活動を通して地球を響かせたい。その響きが平和への無数の中の小さな石でありますよう共振共鳴してその輪を広げていきます。

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