JOURNAL

読みもの

2026.02.06

Special Interview

宿つなぎプロジェクト
「城崎温泉 三木屋」

YAMATO Lab. の人気シリーズのひとつ「宿つなぎ」。全国の温泉地や宿泊施設で使われた “ゆかた” を使い繋げるプロジェクトです。今回は、その想いに賛同しゆかたをご提供いただいている協力旅館、城崎温泉「三木屋」に「宿つなぎ」に対する声をお寄せいただきました。

兵庫県豊岡市、1300年以上の歴史を誇る城崎温泉。「まち全体がひとつの宿」と称されるこの地で、創業350年を数えるのが「三木屋」。志賀直哉の名作『城の崎にて』が生まれた場所としても知られ、国の登録有形文化財にも指定された木造建築は、今も多くの文化人を魅了した当時の面影を残しています。

宿つなぎについて

誰もが一度は袖を通したことのある、ゆかた。
その中でも温泉地や宿泊施設で季節を問わず日々着用されてきたゆかたには、それぞれに個性と歴史があり、多くの方々に愛されてきました。「宿つなぎ」は、そんなゆかたたちが役目を終えた先で経年変化によって生まれた風合いや情緒感を活かし、新たなアイテムとして生まれ変わらせ再び人々の手元へ届けることを目的としたプロジェクトです。

三木屋について

旧き良き温泉街「城崎温泉」に佇む、志賀直哉の小説「城の崎にて」が生まれた、創業350年の温泉旅館。昭和二年に造られた木造建築は、国の登録有形文化財に認定されています。明治、大正から昭和にかけては、志賀直哉を初め白樺派の面々や柳田國男などの文人、山下清、小磯良平といった画人など多くの文化人が訪れました。

創業以来、様々な歴史を受け継ぎながら300年以上の時を経て現在は10代目を数えます。

城崎温泉

兵庫県豊岡市にある1300年以上の歴史を誇る温泉街。「まち全体が大きな温泉宿」という考え方が根付いています。
「駅は玄関、道は廊下、宿は客室、外湯は大浴場」。訪れたすべてのお客様をまち全体で大切にお迎えしようという想いが込められています。訪れる人々は城崎の正装である「浴衣」と「下駄」で7つの外湯めぐりを楽しみます。

城崎温泉 三木屋様より

当館は、志賀直哉の小説「城の崎にて」が生まれた創業350年の温泉旅館。築99年の木造建築は国の登録有形文化財に認められています。「宿つなぎ」プロジェクトに関わることができ、大変うれしく思います。そして、浴衣が現代のファッションと違和感なく繋がっていることに感動しています。浴衣でそぞろ歩きが似合う城崎温泉で、「宿つなぎ」を通じて世界中のお客様に日本の文化を伝えていきたいと思います。

50年以上変わらない、
遊び心溢れる「三木屋のゆかた」

漢字の「三」を囲むようにカタカナの「キ」が八つで「三木屋(ミキヤ)」というダジャレのようなデザインは少なくとも50年以上前から変わっていません。今となっては誰がいつ考えたかも分かりませんが、三木屋の浴衣と言えばこれ以外に考えられません。

なぜ、「宿つなぎ」への参加を決めたのか

当館は建築やそこで生まれたストーリーなど大切なものを継承していくために改修を続けており、浴衣を通じて宿をつなぎ、歴史をつなぐ「宿つなぎ」プロジェクトに共感したからです。

宿つなぎに対するお客様の反応

多くのお客様に関心を持っていただき、スタッフとお客様とのコミュニケーションの良いきっかけになっています。ご購入いただく方は外国からのお客様が多く、ユニークなストーリーに興味を持たれています。

創業350年という長い歳月、三木屋様が守り続けてきたのは建物だけではありません。遊び心ある浴衣の柄や、志賀直哉が愛した庭園の空気感。
伝統とは、常に新しさを取り入れながら繋がっていくものなのだと、改めて実感させられるインタビューでした。

ご協力いただきありがとうございました。

三木屋

〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島487