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<やまと>「第10回ミンサー帯コンクール」の結果を公開。
石垣島にて「表彰式」を開催し、作り手へのメッセージを届けました。

株式会社やまとは、5月を「ミンサー帯月間」と定め、沖縄の伝統的な織物・ミンサー帯の魅力を伝えるさまざまな取り組みを実施しています。その一環として、2025年5月2日~5日の期間、京都・新風館にて「第10回ミンサー帯コンクール」を開催。来場者の投票により選ばれた受賞作品の表彰式を、6月19日、沖縄県石垣島の「しらほサンゴ村」にて執り行いました。

● ミンサー帯コンクールについて

ミンサー帯コンクールは、株式会社やまとと一般財団法人きものの森の共同企画として2013年にスタート。沖縄の伝統的な帯であるミンサー帯の魅力を多くの人に伝えることを目的とし、今回で記念すべき10回目の開催となりました。
会場では、八重山諸島のつくり手たちによる、天然染料100%・手織りのミンサー帯84本を展示。染料や道具、製作工程の資料とともに、帯に込められた想いや歴史を伝える解説パネルも設置し、手仕事の背景に触れられる空間を演出しました。

● コンクール投票について

期間中は426名の方にご来場いただき、総得票数は1,265票となりました。来場者には、展示された84本の帯からお気に入りの3本を選び、投票していただきました。集計結果をもとに、「最優秀作品賞」「優秀作品賞」「準優秀作品賞」の受賞作品が選出されました。

・ミンサー帯に関するアンケート報告はこちら 

● 表彰式について

表彰式は6月19日(木)、石垣島・白保地区にある「しらほサンゴ村」にて開催されました。ここは、世界的にも貴重なサンゴ礁が広がる海のそばで、地域の歴史や自然が学べる施設として知られています。週末には「白保日曜市」も開かれ、観光客と地元の人々が集う憩いの場です。
晴天に恵まれたこの日、受賞者をはじめとするつくり手たちが一堂に会し、自然に囲まれたあたたかな雰囲気のなか、表彰式が行われました。作品への想いや技術、染めや織りの工夫などを語り合い、島を越えたつくり手同士の交流と学びの時間にもなりました。

■ 受賞作品

最優秀作品賞

新川 祐美さん(石垣市 染織工房なわた)

最優秀作品賞受賞の新川さん

優秀作品賞

松本 涼子さん(石垣市 染織工房なわた)

松本 涼子さん(石垣市 染織工房なわた)

川満 文子さん(竹富町織物事業協同組合)

川満 文子さん(竹富町織物事業協同組合)

辻口 由紀子さん(竹富町織物事業協同組合)

辻口 由紀子さん(竹富町織物事業協同組合)

準優秀作品賞

砂川 尚代さん(石垣市 染織工房なわた)

砂川 尚代さん(石垣市 染織工房なわた)

田本 有子さん(竹富町織物事業協同組合)

田本 有子さん(竹富町織物事業協同組合)

島仲 由美子さん(竹富町織物事業協同組合)

島仲 由美子さん(竹富町織物事業協同組合)

佐藤 美智子さん(石垣市 染織工房なわた)

佐藤 美智子さん(石垣市 染織工房なわた)

佐藤 聖子さん(石垣市 染織工房なわた)

佐藤 聖子さん(石垣市 染織工房なわた)

島仲 彌喜さん(竹富町織物事業協同組合)

島仲 彌喜さん(竹富町織物事業協同組合)

■ 投票者の声(一部抜粋)

20代女性
「はじめてミンサー帯を知りましたが、どれもきれいでした。時間も手間もかかるのだろうと思いますが、これからも続いていってほしいなと思いました。」

50代女性
「ゆったりした時間の流れと細やかな技術、自然の美しさを感じて豊かな気持ちになりました。ありがとうございました!!」

40代女性
「つくり手の方の想いが込められていて、見ていて楽しかったです。3本選ぶのは悩みました。」

コンクールアンケート集計結果はこちら 

● 主催者紹介

<株式会社やまと>

1917年創業。
「共創 −お客様、さんち、社会と共に−」という理念のもと、「きものでエキサイティングな世の中をつくる」というビジョンを掲げ、「きものやまと」「KIMONO ARCH」「DOUBLE MAISON」「Y. & SONS」「THE YARD」の5ブランドと「YAMATO Tsunagari Project」「YAMATO Lab.」という2つのプロジェクトを展開しています。
創業以来、伝統さんちとの協働を大切にし、後継者育成や丁寧なものづくり、適正価格での販売を実現してきました。これからも、きものには無限の可能性があることを信じ、きものと日本文化をアップデートしながら、人々の前向きな気持ちを大きくするチャレンジを続けてまいります。

■ Instagram @yamato_kimonodreammakers

<一般財団法人きものの森>

全国各地に受け継がれる伝統的な技術や文化を未来につなぐ活動を展開。
2018年より鹿児島県(奄美市・鹿児島市)で大島紬の織り手の後継者育成を支援する養成所を開校。2022年には愛知県・有松鳴海で絞り職人の育成支援を開始し、2025年からは沖縄・喜如嘉で芭蕉布の技術継承を目的とした芭蕉布協働工房「ぱちぱち」への助成をスタート。
地域に根ざしたものづくりと文化の継承を、全国のさんち・つくり手と共に進めています。

■ Webサイト:https://kimononomori.com/