ニュース

<やまと>ミンサー帯に関する調査 462名を対象にアンケートを実施

株式会社やまとは、沖縄の伝統的な織物「ミンサー帯」の魅力を広く伝えるため、5月4日の「ミンサーの日」にちなんで、5月を「ミンサー帯月間」とし、さまざまな取り組みを行っています。

その一環として、5月2日(金)~5日(月・祝)の4日間、京都・新風館にて一般財団法人きものの森と共催で「第10回ミンサー帯コンクール」を開催。会場では、84本のミンサー帯を展示し、来場者による人気投票とあわせて、ミンサー帯に関するアンケート調査を実施しました。

■ アンケート集計結果

集計期間:2025年5月2日(金)~5日(月・祝)
調査方法:アンケート用紙記入
投票人数:426名
得票総数:1,265票(一人当たりの投票数3票)
実施機関:株式会社やまと・一般社団法人きものの森

■ 回答者プロフィール集計結果

性別:女性68%、男性30%、未回答2%

年代:10代2%、20代16%、30代15%、40代19%、50代26%、60代20%、未回答2%

国籍:日本86%、海外12%、未回答2%




■ 来場のきっかけと印象

来場のきっかけとして最も多かったのは「当日たまたま見かけて」という回答でしたが、昨年に引き続き、京都・新風館を訪れる人々の染織文化への関心の高さが感じられる結果となりました。


■ ミンサー帯に関する認知度・所有状況

・ミンサー帯の認知度:昨年の43%から49%に上昇
・ミンサー帯の所有者:7%から11%へと増加
徐々にではありますが、ミンサー帯の存在が広く知られ、実際に手に取る人が増えていることがうかがえます。



・「習いごと」前年8%から11%、「普段着」同13%から15%と増加
 式服としての装いに加えて、“日常の中で楽しむ”という意識の広がりが見られました

■ まとめ

今回のコンクールには、国内外問わず、染織に高い関心を持つ多くの方々にご参加いただきました。
今回初の試みとして、出品作品にはつくり手自身によるコメントを添えて展示。来場者は一つひとつの帯をじっくりと見つめ、その想いに共感しながら投票されていた様子が印象的でした。
また、ミンサー帯の美しさ―天然染料による色彩やグラデーション、模様の構成―に加え、「自分が着るとしたら」という視点で帯を選ぶ姿も多く見られ、着用するアイテムとしての認知が着実に高まっていることを感じました。

来場者からは、
•「鮮やかだけれど優しい」
•「見ているだけで癒される」
•「石垣や竹富の風景が目に浮かぶ」

といった声が寄せられたほか、五と四の絣を基本にしながらも、柄や色の組み合わせによる高いデザイン性も評価されました。
2013年に始まったミンサー帯コンクールも、今年で第10回を迎えました。ご来場者の声ひとつひとつが、次のものづくりへの大きな励みとなっています。

私たちはこれからも、世界中の皆さまにきもの文化を楽しんでいただけるよう様々な取り組みを続けてまいります。

■ 関連記事