「簡単キレイ 着付のポイント」

 
  あっという間に2017年も年の瀬、すぐにお正月がやってきます。「せっかくだからお正月はきものを着たいな」と思いながらも、実際着付に自信がなくて着られない方も多いのではないでしょうか。気を付けなければならないポイントが多すぎるし、きもので歩くと目立つからキレイに着れていないと外出したくないし…というお声をよく頂戴します。
でも、着付は「衿」「裾」「おはしょり」「帯揚」の4つのポイントに気を付けるだけでこんなに変わるんです。

 

 

  今回は初心者の方でも「ここだけおさえておけばOK!」な4カ所をキレイに仕上げるコツをご紹介。なぜか決まらなかった着姿が、見違えるはずです。
【上級者編】では一通りキレイに着られる方に、プラスのテクニックをご紹介しています。より美しく着るための裏ワザですので、慣れてきた方はぜひ参考にしてみてください。


 

衿は胸を覆うように合わせる

 

 

   衿の合わせが胸を覆っていないと、体の曲線に合わせてどんどん下がってきてしまいます。バストトップを衿で包むようなイメージで、深く合わせましょう。また、首もとで合わせるのではなく衿先を持って脇の方までしっかり合わせると崩れにくくなります。



紐は必ず胸下で

 

  襦袢を留める紐はできるだけ高く、胸の下で。ちょうどアンダーバストくらいが目安です。ウエストあたりで締めると、上半身の動きに合わせてどんどんゆるんできてしまいます。紐の結び目は真ん中よりも少し右にずらし、衿の真上で結ぶとしっかり留まります。

【上級者編】紐使いでもっと崩れにくく!

 

 

長襦袢の着方はもう大丈夫!という方は、きものの衿を留めるときの紐づかいを工夫するだけでより崩れにくくなります。ここももちろん胸の下で。下前だけ先に抑え、あとは前でいつも通り結ぶだけ。これでキレイにつくった衿の形をキープし続けてくれます。



 

裾の長さは床に触れるくらい

 


ぱっと見、一枚目の写真は裾が長すぎるような気がしますよね。でも装履を履くと…

 

2枚目の方が短すぎるのがお分かりいただけると思います。装履の高さは5cmくらいのものが多く、床すれすれに着付をして、ちょっと長いかな?と思うくらいの方が装履を履いた時に上品な着姿になります。裾は必ず鏡を見ながら決めるのがポイント。下を見て裾を決めると短くなってしまいます。

【上級者編】短く着付けてしまった時は…

 


 

しっかり決めたはずの裾ですが、腰紐を結ぶと必ず少しだけ短くなります。短くなりすぎてしまったら、腰紐に指を入れ少し緩め、脇の縫目を下に引きましょう。きものも傷まず、簡単に長さを調節できます。

 

 

おはしょりは指一本分の長さに

(左)おはしょりは腰骨の高さでまっすぐ/(右)帯から指一本分になるように

  
なかなかキレイに決まらないおはしょりですが、長さをしっかり調節するのがポイントです。長いと子どものように見えてしまうので、「腰骨の高さでまっすぐ」「帯から人差し指一本分」になるように気を付けます。伊達締めの前に必ず長さを調整しておきましょう。帯を巻いた後に人差し指で長さを確認し、短いようなら少し引き出すイメージで。長すぎてしまうと帯を巻いた後に調節するのは難しいので注意が必要です。

【上級者編】おはしょりのもたつきを撃退!

 

 

 

   おはしょりのもたつきがすっきりするだけで、着姿が格段にスマートになります。前を整えるだけでなく、①後ろのもたつきを右側に流し、②余った布を前のおはしょりに入れ込みます。③帯を巻き終わるまで、おはしょりの重なりをピンチで留めておくと崩れません。 このひと手間で360度美しいおはしょりが完成します。

 

 

 

帯枕の結び目はしっかり帯の中へ

 

 

   キレイな帯揚をつくるには、まず帯枕の紐の結び目をぐぐっとおへその位置まで押し込むことが大切です。だんだん帯揚が浮いてきてしまう人はこの帯枕が原因かもしれません。両手を使ってしっかり中に入れましょう。

 

 

 

   帯揚のシワをとるときは見えるところだけではなく、脇の下の見えないところから丁寧に。最初はキレイにしたつもりでもあとからシワが前に寄ってきてしまいます。キレイな三つ折りをつくるように意識するとあとで結び目もつくりやすくなります。

 

結び目はふんわりと、平らにする

 

 

 

   最後にきゅっと結んでしまうと結び目が固いお団子のようになってしまい、ゴロゴロして苦しい上に見た目も美しくありません。キレイに畳んだ帯揚をふんわり平らに結んであげれば、帯の中にちゃんと収まってスッキリした印象に。最後まで気を抜かないのがポイントです。帯揚がキレイに決まるだけで着姿が引き締まって見えます。

【上級者編】帯揚の山をふっくら見せる

 

 

   帯揚の理想の形は「結び目と脇は帯の中、山はふんわり八の字」です。このキレイな山をつくるため、結んだ帯揚の端を山の中に入れ込みます。帯の中に入れない分お腹周りが楽ですし、美しい山をキープし続けてくれます。
ここまでがマスターできれば、いつもの着姿がもっと美しくなっているはず。小さなポイントでも、少し気を付けるだけで仕上がりに大きな差が出てきます。

きものは着たいのに、着付に自信がなくて着られないのはもったいないですよね。もともとは普段着として気軽に着られていたものですから、「着付が苦手で…」と敬遠するのではなく、自信を持ってきものでおでかけをしてもらえたら嬉しいです。何度も着るうちに自然と上達していきますし、効率よくポイントをおさえるだけで気持ちも着付けも随分楽になるはずです。
一年の始まり、なんだかそわそわするお正月。おうちでゆったり過ごすお正月も良いですが、たまにはきものを着て新年を迎えてみてはいかがでしょう。時間をかけてきものを着て、背筋を伸ばして初詣に行くと、いつもより気持ちがしゃんとしてこれから始まる一年がちょっと特別なものになるような気がします。

今回は「いつもの着姿をよりキレイにする着付のポイント」をご紹介しました。
詳しい着付の工程は動画とPDFでご用意しておりますのでぜひご覧ください。
http://www.kimono-yamato.co.jp/new_year/lesson-2
http://www.kimono-yamato.co.jp/new_year/lesson-2pdf
また、全国のきものやまと、なでしこ、KIMONO by NADESHIKOの店舗では簡単着付レッスンの「着付倶楽部」も実施中です。ワンコイン五百円から手ぶらで気軽に始められますので、お気軽にお問い合わせください。